How to 料理撮影講座
プロ撮影の料理写真の需要が高まる一方、一部の飲食店では経費節減のためにと、アマチュア料理写真を使った自作販促物も見かけられます。しかし、残念ながら、「美味しそう」と思える料理写真は少なく、結果として日々の売上を逃し、さらなる販促経費がかけられなくなる悪循環に陥っておられる場合もあります。
いわさきでは、販促物に使用する料理写真は、プロのフードカメラマンが撮影した写真をお勧めしていますが、季節替わりや月替わりの料理など、限定的な商品については、フットワークの軽い販促のために、お手持ちのカメラで撮影される場合もあると思います。
以下にご紹介するのは、プロフードカメラマンの料理撮影のテクニックの一部です。5つのポイントと、カメラ設定の基本を押さえるだけで、コンパクトカメラでもレベルアップした写真が撮れるようになりますので、ご参考になれば幸いです。
-
- Point 1盛付
- 盛付はいつも以上に丁寧に行うこと。
- 被写体である料理の盛付が良くなければ、美味しそうな料理写真は撮れません。カメラのファインダーから覗いた角度で、一番魅力的になるように盛付をし、器の汚れや器の向きに注意します。そして、撮影する直前に霧吹きやハケでつや出しをしましょう。
-
- Point 2角度
- 必ず三脚を使用し、角度は35〜45度で撮影する。
- 必ず三脚を使用し、基本的に35〜45度で撮影しましょう。(もちろん器の形状にもよりますが)。真上から撮影すると料理内容ははっきりと見えますが、写真としては平面的で美味しさが伝わりません。角度を付けることによって立体感が生まれ、写真に奥行きとシズル感のある料理写真となります。
-
- Point 3配置
- 必ずメインの料理を前に配置すること。
- お客様にご提供する料理の配置と撮影の配置とは異なります。メイン料理を一番手前に配置することにより、その料理の良さを伝える事が出来ます。また、器と器を隙間なく配置すると、ボリューム感が生まれ、写真がグッと締まります。
-
- Point 4背景
- 色は白やベージュ・明るい木目など。
大きさは900mm x 900mm程度 - テーブルを使用してもかまいませんが、テーブルの汚れや色・大きさ(バック切れに注意)には注意しましょう!テーブルが直接使用出来ない場合は、ホームセンター等で壁紙を購入し、バック紙(背景)として使用しましょう。
-
- Point 5撮影場所
- 出来る限り明るい場所で。
- 料理撮影をする時は、基本的にフラッシュは使用しませんので、出来る限り明るい場所で撮影しましょう。
※フラッシュを使用すると、コントラストの強い写真となります。(黒い物はより黒く、白い物はより白く写ります。)
この5つのポイントを押さえて撮影したものとそうでないものを比べてみましょう!
※2つの料理写真は、同じコンパクトカメラで撮影しています。
